2008/03/27

史学科編『歴史家の散歩道』刊行!

ご好評をいただいた『歴史家の工房』の続編、『歴史家の散歩道(プロムナード)』(上智大学出版・ぎょうせい、2008年3月刊、378ページ、税込価格1600円)が完成しました。近々、書店にも並ぶことになるでしょう。掲載論考は下記のとおり、日本史・東洋史・西洋史の各分野に、古代から近代まで盛り沢山の内容です。よろしくご味読ください。

○日本史
「<積善藤家>の歴史叙述—『周易』をめぐる中臣鎌足・藤原仲麻呂」北條勝貴
「平安時代文化史の年代観試論—古代から中世へ」佐々木英夫
「室町将軍専制化への桎梏—室町幕府政治史の一齣」青山英夫
「「史実」とは何か—安土城天主(守)復元「論争」の顛末」川村信三
「中世武家文書の伝来をめぐる近世武士—青木文蔵(昆陽)の書物調べと安保文書」福嶋紀子
「書物から歴史を見る—近世和本の世界」橋口侯之介
「日本における災害と海外メディアの歴史学—米国新聞の関東大震災報道より」長田彰文
○東洋史
「無能な夫を持つ妻は…—『袁氏世範』の女性観」大澤正昭
「朝鮮王朝における儒教的婚礼の普及について—両班知識人の親迎論との関連から」山内弘一
「翻訳ブームの中華帝国」岡本さえ
「蒋介石の「最后関頭」演説を読む—盧溝橋事件への中国サイドからのアプローチ」坂野良吉
○西洋史
「碑文とイメージから読み解く古代アテナイ人の宗教と政治—ヘファイストスとアテナ女神の祝祭の意図を手掛かりに」齋藤貴弘
「ローマ時代の落書きが語る人間模様—いじめ、パワハラ、それともセクハラ?」豊田浩志
「「カノッサの屈辱」とモデナ大聖堂—『聖ゲミニアヌス移葬記』を読む」児嶋由枝
「書物の普及と王権・教会—近世フランスの場合」長谷川輝夫
「ドイツ降伏の日はいつか—第二次世界大戦終結の日をめぐる史実と伝説」井上茂子